イヤフー

昨日の夜の出来事なんかなんでもなかったかのような幸せな時間約10分。


100メートルほど先に脚の長さのわりにだぼいズボンを履いた背の高い男性と身長差８センチほどの私服でリュックをしょった男性二人組を見つけた南朋花は持ち前の勘と感覚で駆け足になった。



ああきっと…きっとあの堪らないツーショットに違いない…！



そう自分に言い聞かせドキドキにやにやしながら追いかける。


そこに前にも走り出す女性が一人。向かう先は同じようだ。先輩とかだったら話し掛けずらいなとか思いつつも正直な南朋花の脚は止まらない。


信号に引っ掛かる３人。
やった！追い付いた!!!!!


そしてそこには予想通りのツーショットがあった。にやけが止まらない。

先程の女性もまた先生、てか顧問だった。あぁなんて居やすい空間なんだ…！


後ろでしどろもどろしている南朋花に気付いたのはＹ先生。やぁ～といつもののりで話し掛けてくれた。嬉しい。

顧問の保健の先生も気付いてくれた。嬉しい。


そしてそして

Ｔ先生も振り返る。おぉ～こんにちは。南朋花は見下されながらも返事を返す。なんだあの目ー！ギャーと心は叫んでいた。嬉しい。



そこからは話しやすいＹ先生とテストについてと毎年行く旅行についての話を聞いた。今年は授業がないからね、聞けてラッキーすぎる。


まぁ常に前には壁のようにそびえ立つ先生が歩いていたんだよ。
脚が長いんだよ。早く私が歩きすぎてぶつかりそうになったときは焦ったけどね。

歩くときの太もも辺りのスーツがきゅっとなるのがいいよね。スーツグッジョブ。




南朋花にはここまでが限界なんだぜ！満足。